2014-03-16

PyPy - Pagan Day

モントリオールから突如現れたPyPyのデビューアルバム「Pagan Day」リリースは今年の2月にSlovenly Recordingsから。
その正体はRed Mass、Duchess Says、CPC Gangbangsのメンバーからなるバンド。その組み合わせだけでも十分濃厚である事が想像出来ますが、サウンドの方もかなりエッジを効かせたパワフルかつサイケデリックなアルバム。
#1 "Pagan Day"からノイジーに攻めまくるパンクなサウンドに圧倒される。ゴリゴリと緩急を付けながら突き進む#2 "New York"も然り、紅一点のヴォーカルのエキセントリックな存在感はカリスマ的ですらあって察するにバンドの最も重要な部分なのだと思う。そしてそれを完全に網羅している他メンバーのタイトで絶対的な演奏力。どちらが欠けても成り立たない。ダイナミックなギターラインは時にメロデックに響き渡っていて表現の幅の広さが伺える。疾走感のあるパンクな曲も良いが# "Molly"では霧に包まれたような湿度の高いサウンドを展開している。#4 "Daffodils"はどこかミニマルさも感じられて彼らが勢いだけでなく混沌とした中にアートなニュアンスが意図的に散りばめられているように感じた。ラストの#7 "Ya Ya Ya / Psychedelic Overlords"も変化球。パンチが効いていて強い印象を残す。しかしサイケな雰囲気を醸し出しギリギリの危うさを抱えながら全力で駆け抜けるようなスリルは痛快。
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Slovenly RecordingsLP/CD/Digital[released]February 11, 2014

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彼らのリハーサルスペースでの#2 "New York"セッション映像。姐さんかぶってます
Entretien normal de musique ||| PyPy *NEW YORK from Entretien normal de musique on Vimeo.

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