2013-03-09

The Cable-knits / Whipping Boys EP

昨年ブログに書きましたがThe Cable-knitsはカナダ、カルガリーで活動するギターとドラムのデュオ。(ちなみにどちらもヴォーカルを取る。)2012年リリースの「Twins」もインパクト大の充実作でしたが、最新作「Whipping Boys EP」は全6曲11分ほどの作品にも関わらず、溢れんばかりのポップさ、アイデアがぎっしりこれでもかと詰め込まれているので一瞬たりとも聴き逃せない。EPと銘打っているのもあるのだろうが、ものすごい勢いで展開されていくガレージポップな流れが爽快。前作のひりひりとしたざらつき感はやや減少したように感じるが、その代わりにサウンドのフレンドリーな面が一層強くなった印象を受ける。ヴォーカルもエモーショナルだし、またそれに乗っかる様に突如ふっと浮き出てくるメロディーの美しさにも耳を奪われる。
元々Stalwart SonsとHunter-Gathererという別のバンドでそれぞれ活動していますが、息ぴったりのコンビネーションが相変わらず抜群に良い。2つの個性がぶつかり合う事なく見事に融合している。バンドとして最小限ながら(だからか)それを最大に生かしたサウンドの全力感がかっこいい。特に#3 "256 Greys"の変化しながらヒートアップしていく一体感がタイトで豪快。 以前ラジオのライブバージョンとしてbandcampで公開だけされていた曲も収録されており、のひのびとした掛け合いが楽しい#1 "Bed Sores"とユニークめなセンスの#2 "Tarot Card Future-Tell"も聴いていてわくわくする。
そして今回もデジタル音源が彼らの唯一のオフィシャルページでもあるbandcampで公開、フリーダウンロードできるという太っ腹っぷり。素敵です。
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bandcamp : Digital[released] March 8,  2013 

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